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今日は結婚記念日。
この写真は、2010年4月11日の写真。
入江英樹さんに撮影していただいたもの。

この日の結婚式は本当に忘れられない。
父は癌にかかっていて、
式に出るのもやっとだった。
家族や、親しい方々が父を見れば、
父の表情、雰囲気の変化は明確だった。

だけど、今までの父を知らずに式にご参列いただいた方々は
「新婦さんのお父さん、俳優さん?めちゃくちゃかっこいいね!」
と言ってくださったりした。

バージンロードを歩く時、
しんどいのは、父なのに、
ウエディングドレスの裾を踏みそうになり、
歩きにくそうにしている私に、
「大丈夫か?」と声をかけてくれた父の声が、
今でも聴こえるような気がする。

母校のチャペルで挙げた式。
桜は見事に咲いていて、
一ヶ月も経たぬうちに、父が亡くなるなんて、
思ってもいなかった。

少なくとも私は。

だけど父はわかっていたかもしれない。
きっとわかっていたんだろうな。

今日は、映画『アリスのままで STILL ALICE』を観ました。
生きて行くにあたり記憶がいかに大事なものか。
思い出がいかに大事なものか、考えました。

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今日はギターの笹子重治さんとレコーディング打ち合わせ。

朝は、もういっぱいいっぱいで家族の前で泣きじゃくる。
子供が二人になって、自分一人で歌のことをすすめようとすると
とても大変であっぷあっぷで「もうできないよー!」と
泣きじゃくる。

5歳と1歳の娘が両脇に来てくれて、肩をさすってくれて、
なんとか落ち着く。

笹子さんのお宅に伺って、
笹子大先生は色々と具体的にレコーディングのことを
考えていてくださり、本当に感謝感謝。

一人じゃないんだ、と実感。

そして、人生の相談も色々とすると
まぁ!それは!大変!
という様子は全くなく、
「しょうがないですよ、子供がいると」
「まぁ、それはしょうがないです。」
と実に淡々としていらして、それがとても救いになる。

「しょうがない」という言葉が
ポジティブでもなく、ネガティブでもなく、
「しょうがない」のだ。

それでいいのだ。

そして、お昼ご飯まで出してくださった。

パンにチーズをのせたトースト。
ほうれん草とトマトのサラダ。
卵焼き。

笹子さんに作って出していただくお食事に
泣きそうなぐらい感謝。

美味しかった。すごく美味しかった。

人とのつながりは本当に人生の財産だ。

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*写真は、娘が庭で摘んできたお花を彼女自身が、
蕗の葉で花束にしてくれたもの。

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言葉が欲しい

人生の先を行く人と話したい
とにかく何かを知りたい

何が知りたい?

どうしたらいいか、ききたい。

なにをどうしたいのか?

煮詰まっている。

なにに煮詰まっている?

そうやって、頭の中が、言葉の椅子と机でぐちゃぐちゃになってゆく。

娘と散歩へ。
桜を観に行こう。

見上げてみると、
今年、私は、幹を美しいと思い、樹が好きだと思った。

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