本の紹介

 ここでは、私、NUUが読んだ本、読んでいる本をものすごく少しですが、紹介します。
 〜 著者の名前順になっています。 〜

 更新:向田邦子著『寺内貫太郎一家』新潮社文庫

 あ

 
 遠藤周作著『深い河』講談社文庫

 遠藤周作さんの本で、初めて読んだ本。夢中になって読んだ。
 この本から立て続けに、彼の作品を読むようになった。
 父と伊豆にでかけた際、父が買ってくれた。そういった意味でも、思い出深い。
 沢山の登場人物の中に、私は、自分の一面を見つけていった。
 真剣に、自分の心と面と向かった作品だった。
 インドのガンジスへいつか訪れてみたい。だけどまだ、今はいけない。2006.2.03

 
 岡本敏子著『いま、生きる力』青春出版社

 岡本敏子さんに、本当にお会いしたかった。
 体にすっと、言葉が入ってきて、こうしよう!ああしよう!
 と、受け取るだけの本ではなかった。
 結局は、自分の頭で考えることが、大切だと思った。
 本や、映画、音楽の中に答えを私は求めすぎていた。
 「自分で、考えて、答えを導き出す、その作業をしなさい!」
 と、言われているように思った。2006.01.27

 か

 
 幸田文著『きもの』新潮社

 面白かった!布に対する記述や、作法に関すること、知らないことばかり。
 この本を読んでいると、随分と時代が変わったんだなぁと、実感。
 女の人として、生きること。人の性格の中に隠れている小さな優しさや、見栄。
 幸田さんの本は、とても好きです。 2006.2.02

 
 幸田文著『台所のおと』講談社

 家族に対して、どうしても、静かに時間を持つことが出来ない気がしている。
 身近な大切な人の急な変化に驚くことがある。だけど、それは急ではなかったはずだ。
 父や母や兄の心、身体の変化。じっと、静かに彼らの動きに、耳を傾けたことがあるだろうか。
 言葉に耳を傾けたことがあるだろうか。その音を聞き取って、何かを感じたことがあるだろうか。
 大切な人たちと、大切に時間を過ごしたい。なのに、聞き過ごしている音が多すぎる。
 幸田さんの本は、いつでも、私に、一呼吸置かせてくれる。2006.2.07

 は

 
 フクダカヨ 絵と文『傘が首にかかってますけど〜フクダカヨ絵日記』インフォバーン

 子供が出来た友人には必ずお勧めしている。
 それとか、ちょいと、意地悪いことを言う友達にも!
 日常の些細な瞬間を本当にありがたく感じる本。
 何度読んでもにやりっと、してしまう。好き。2006.2.02

 ま

 
 向田邦子著『寺内貫太郎一家』新潮社文庫

 すかっとした!今「やさしさ」がすごく求められているように思う。
 だけど、「やさしさ」は、一体どんなことだろう。
 相手の傷に触れないで、見ないようにして、にこにこ笑っていることだけだろうか。
 心の底から、その人を大好きと言うことが、きちんと伝わっていれば、
 どんなに、きつい言葉も、正面を向いて、投げ合えるはずだ。
 私はそう思っている。2006.2.08

 や

 
 よしもとばなな著『みずうみ』フォイル

 心に起きていることを言葉にするのは難しい。
 だけど、よしもとさんの本を読んでいると、心で思ったままが、
 文章になっている気がする。見えないものが、確実にあって、そこで、
 生きている私たち。逃れられない過去との時間。一気に読み終えた。2006.2.02

 ら

 
 リンドバーグ夫人著『海からの贈り物』新潮文庫

 心が落ちついた。読んでいる内に固い殻がとれて、言葉が、どんどん入ってくる。
 人と一緒に生きてゆく中で、距離感が変化し、それを受け容れることが、
 難しくなるとき。そういうときに、見る位置を変えてくれる本でした。
 2006.2.02