茶房ゴーシュのなか

久しぶりに金沢にお邪魔してきました。どきどきです。
今回は、東京で知り合ったけんちゃんあゆちゃんが住む、
歩弓ちゃんのご実家にホームステイ!
わくわくです。大好きなけんちゃん、あゆちゃんのカップル。
一緒にいられるとても落ち着くのです。
朝早くの便で、小松空港に到着。念願のハグ!そして、目指す瓢箪町。
お邪魔したした歩弓ちゃんのご実家、岩本家は、築70年というから驚きました。
土間があって、ご実家の桐工芸の作品、桐火鉢がおいてあり、中庭に降り注ぐひかり。
なんとも、帰ってきた!と、感じてしまうのです。
素敵なお母様、お父様にご挨拶。

ぐるりと、工場を案内していただき、そこにある機械の年代に驚きました。
何年物かはわかりませんが、とにかく古いらしい!ベルトがぐるぐる回る。
全部のローラーが回るから、使わないのははずしておくのです。
健介君が、説明してくれた。
健介君が育てているバジルも家の高いところで、太陽に伸びていたなぁ。

そして、ひがし茶屋街にある茶房ゴーシュへ、カレーを食べにゆきました。
おいしかったなぁ。ココナッツのデザートも美味しかった。
なにより、外からは中が見えにくく、中からは外が見えやすい格子戸の技に驚嘆しました。
街を歩いていると、ヒノキなのか、建造物から木の良い香りが漂っています。
気持ちが良かった。雨もちょうどいい具合にやみました。

八百屋さんで、金時草を発見!
これは、沖縄で食べたハンダマーだ!!大好きな野菜!
なぜ!石川に!!歩弓ちゃんによれば、金沢ではよく知られている野菜らしい。
おもしろいねえ、石川と沖縄。つながっているの?

浅野川沿いをてくてく、古本屋さんのあうん堂 へ。
見つけた本は、『鍵』谷崎潤一郎著 と、
『就職しないで生きるには』レイモンドマンゴー著の2冊。
『鍵』は中目黒のcowbooksで、以前に出会い、
そのときは迷って我慢した本でしたが、今回で会えたので購入。
そして、『就職〜』の方は、松浦弥太郎さんの本を読んでいると、
よく登場する本です。みつけた!!嬉しくなって、購入を決めました。
レジに持ってゆくと、ご主人が、とても残念そう。
「ああああぁぁぁ、この本、まだ読んでいないんです!
読みたいと思っていたのに。
買う人がいるんだぁ。
買い戻すわけにいかないし....。
だはぁ......。
玄関に本を落としてゆかないでくださいねぇ...。」
と、とても残念そうでした。
こんな古本屋さんのご主人は、目がきらきらしていました。

そして、 金沢蓄音器館へ。
いやぁ、すばらしい!!
ここには何台も蓄音器が並べてあり、
試聴させていただける時間が設けてあります。
その時間から少しずれてしまったのですが、
ご丁寧にいろいろと説明してくださり、試聴をさせていただきました。
初めて、蓄音器で音を聞きました。
電気がいらないのです。ゼンマイを巻き、
油を差すこと、針の手入れを忘れなければ、ずっと、ずっと、もつそうです。
エジソンの時代の音など、色々聞かせていただいたのですが、
何よりも、感動したのは、 雪村いずみさんのジャンバラヤです。
ラッパと、レコードの針をつなぐ管の奥に、
当時の時代や時間が存在している気がしました。
その管をつたってゆけば、そこに雪村さんが、住んでいる気がしました。
興奮したなぁ。
真剣に蓄音器が欲しくなってしまった。
いい音だ。
いつかは削れて無くなるレコード。
一回聴くごとに削れてゆくレコード。

てくてく歩いているうちに気がつくのが、家の側面が、
トタンで、出来ていること。
石川県の家は、ぴったりと隣とくっつけて作るから、
家の側面は、トタンなんですって!
で、急に、隣の家が無くなって駐車場にでもなると、側面が丸見えに!
面白い。戦火を免れているから、古い素敵な家が沢山残っています。


collaban

そして、今度は、 岩本清商店 のある商店街、横安江商店街へ!
collabanへお邪魔した。
犬がいた。二匹いた。だんごと、Bだ。小さな犬だった。
お茶しているうちに、NUUが、唄を唄う人だの話になり、
音を聞いてもらった。なんだか、それとは別に沢山の人が集まってきた。
みなさん、hometownを聴くと反応してくださり、嬉しい。



大きな黒い犬が来た。目が綺麗だ。迫力がある。
すてきな場所だ。空気のやわらかき人たちに沢山お会いしました。
かねさん、チエさん、スミコさん、皆さん、ありがとうございました!

そして、歩弓ちゃんのお宅に帰り、おばあちゃんも一緒にお夕飯!
煮魚、お刺身、ばい貝!はぁ、本当に美味しいお食事を頂きました。
素敵な石川滞在の始まりです!
西坂さん、本当にありがとうございます。
NUU 2004年9月5日

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