4月に沖縄で見上げた夜空。

 2004年8月2日NUU

今日は、夏秋さんのお宅にいって、色々素敵な音作業。
やはり、人と何かを作るのは、産んでゆくのは、面白いです。
ですが!実は夏秋さんの奥様に素敵なごちそうを作っていただき、
満腹のNUUさん。まるで声が出ませんでした。
こうも、声が出ないものかと、ちょっと、笑ってしまいました。

アジの干物を揚げてその上に、ショウガと、ワケギ。
黒米と里芋と一緒に炊いた御飯!トマトとおくらの和え物。
水菜とオリーブとサーモンとエビのサラダ!
焼き茄子の上にミョウガをのせて、だし汁をかけて。
カボチャと、他のお野菜を混ぜた冷製スープ。 うりと、大根のお漬け物。
夏秋さんお手製!ゴーヤとにんじんと八丁みそのきんぴら。

ほんとううぅぅぅ!に美味しかった。
夏秋さんの奥様の御飯の何が美味しいのか!?
きっと、丁寧な心や、たたずまいが入っているからだと思う。
夏秋さんのご夫婦と一緒にいると、とても安心して、
体の芯からふにゃふなになります。
こういう状態になる方と出会えて、幸せだと思う。

そして、その後、そのリラックスした体を抱え、六本木へ!!

都会のど真ん中!六本木ヒルズ!へ!初めての六本木ヒルズ。
友人の綾が、彼女の勤めている東北新社配給の映画
『DEEP BLUE』にご招待してくれました。
とても好きな作品でした。

もっと、もっと、声をたてて、凄いね!すごいね!とか、
わぉ〜〜〜!とか、信じられないね〜〜!!っ!
と、歓声を上げたかったのですが、そこは六本木ヒルズなので、
静かに、髪をかきむしったりしながら、そのびっくり感を
一人顕わにしていました。(こわいね、こんな人!映画館の中。)
スキューバダイビングをする私。沖縄にこの前行って来た私。
色々と考える部分が多くありました。そして今も考え中。
最後の台詞が、頭にこびりつきます。

海の生き物の「生きる」と「死ぬ」とが、
音楽と、ナレーションと、現実のものすごい映像で、描かれている。
これは一体どうやって撮影したんだ!?
と思うシーンばかり。
残酷な怖いシーンも多くあった。
恐怖だった。そして、今、この今もあの映像の中で、
生きていた動物は、生きているのかもしれない。
海を泳いでいるのかもしれない。
そういう風に考えられること。

それが凄く私を安心させる。

初めて、マリアナ海溝を映像でみた。
深海にすむ生き物は、良く描かれる宇宙人にそっくりでした。

皇帝ペンギンの陸に上がるジャンプ、おなかで着地!
アホウドリが海中で、泳いで魚を捕らえる!空を飛んでるのとは、かたちが違う!
イルカの群には、笑いがこみ上げる。
小笠原諸島に、綾と大学生の時ダイビングにいった時の感覚を思い出す。
深海で虹色のなみなみを放っているクラゲのような生き物。
子くじらが、シャチにねらわれる瞬間。
あしかが、波打ち際を泳ぐ。
ペンギンが、固まって冬を過ごす。
ハンマーヘッドが、ゆらりゆらりぃ。
海が海を撹拌し、命が勢いを持つ。

とにかく、これが私の住んでいる地球と、同じ地球なのか!!

と、興奮します。

久しぶりの映画館。でかくて、広くて、いい。

海に潜っていても、海をとてつもなく、広く感じたのに。
私の潜った海なんて、海にとっては、ほんのわずかな部分。
だけど、私にとっては、凄い分量を占めている。

なんて、私はこの地球で、小さき存在か。

そして、映画の中で、

「そして今も、人間は海を傷つけている。」

と、六本木ヒルズのど真ん中で言われること。

見てみてください。私ももう一度、見に行こうと思っています。

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