ワープロで、また沢山。書いてみる。
手書きで沢山書くとデータが重くなるという、機械と、私の関係が出てくる。
面白い。

 今日もまた、素晴らしい日だった。
 嬉しくて、嬉しくて涙が出るかと思った。
 すべての起きたこと、書き残したいと思った。
 でも、できなかった。書いている途中に、他のこと思い出して、書けないんだ。
 困ったな。

 今日は、松浦弥太郎さんの本屋さん、cowbooks へ行って来ました。

 その前に、友人のカメラマン、祐介君が、4/4の沖縄の海楽祭のライブ時に
 撮ってくれた写真を見せてもらった。とても気持ちが広がる写真だった。
 風が写っていた。自分がどうやって、沖縄で呼吸をしていたのか思い出せる作品だった。
 凄いことに、喉元に、虹が映っている写真があった。
 なんだか、神様がいるみたいで、嬉しくなった。
 いつか、私の唄を聴いてくださっている人に、観ていただく機会を作りたい。

 なんだか、ぷくぷくした気持ちで、夜の中目黒での用事のため、代々木から、中目黒へ。
 用事まで時間があるので、その間、中目黒にあるあやちゃんの働くレストランを目指す。
 あ、松浦弥太郎さんの本屋さん、中目黒だ!急に思い出して、ヒロミータさんに電話。
 cow booksの電話番号を調べてもらい、お店に電話。
 あやちゃんのお店に寄る前にてくてく歩いてゆく。

 中目黒、いいね。なんか、好きだ。色々お店に寄り道、呼吸。
 そして、目黒川を渡って、左に曲がって、お店!見えた。入る。
 きっと、あの方、弥太郎さん。はずかしくって声かけないで、本をゆっくり見た。
 はぁぁぁぁ〜〜〜。
 落ち着く。なんか、本が、凄く存在感がある。物欲をそそられる。
 その本の中身も読みたくなるし、その本!っていう、かたちも欲しくなる。
 お前さん、うちに一緒に帰るかい?
 なんて、本に話しかけたくなる。欲しい本は、三冊も見つかる。
 けど、一冊ずつ買いたかった。そして、決めた!
 『乳房になった男』(Philip Roth著 大津栄一郎訳 集英社)
 どうにもこうにも、そそられる!だって、男が、乳房になってしまうのだ!うううう。
 読み終わる頃の自分が楽しみだ。

 そして、弥太郎さんに、話しかけた。
 私が弥太郎さんを知ったのは、以前、ラジオ番組でお世話になった野崎さんに
 松浦さんの手書きのHPを教えてもらった事がきっかけでした。野崎さんに感謝。
 それで、弥太郎さんを知って、本を読ませていただいて以来、初めてお会いした。
 物腰の柔らかい弥太郎さん。うれしいなぁ。と思った。
 太郎でもなく、弥吉とかでもなく、弥太郎。その響き。
 弥太郎さんから頂き物をして、私からも差し上げて、
 「取りかえっこですね。」
 たぶん、弥太郎さんがこうおっしゃった。その言葉の響きが、
 懐かしくて、嬉しかった。そう、嬉しかった。
 弥太郎さんが買った本を包んでくださった。いつもなら、何か物を買った時、包装を断る私。
 だけど、その包み方が「いってらっしゃい」と本を送り出す作業に感じて、
 なんか、見つめてしまった。
 その包装が家で解かれる時、「いらっしゃい、ようこそ」って、開けるんだ。
 そう思って、帰る途中にはあけないぞ。心に決める。
 そして、弥太郎さんが、ありがとうございます。さようならって確かおっしゃった。
 私も良く、さようならっていう。だけど、あまり自分以外の人がいうのを聞いたことがなかった。
 人がいうのが聞いたら、凄く寂しい気持ちになった。もう二度と会えないかもしれない。って。
 さようなら。って言葉は、感じさせてくれる。そう、もう二度と会えないかもしれない。って。

 お店を出て、友人のあやちゃんの働くお店に向かう。
 お花を買っていこう。そう思っていた。目黒側沿いに綺麗な一輪の花が咲いていた。
 一輪だけ。
 花に鼻をくっつけてくんくんかいだ。吸い込む。その花を香りを何度も。何度も。
 全部吸い込んだつもりなのに、まだまだ、香る。
 つぼみが沢山。あまりに綺麗で、摘みたくなったけど、やめて、てくてく行く。
 やっぱり、頂いていこう。
 くるっと、きびすを返して、花に挨拶して、一輪頂いた。
 お花をもって、あやちゃんのお店へ。幸せで、幸せで、みんなに感謝をする。
 ありがとう。

 あやちゃんのお店で食べたチーズケーキは格別。
 ティーオレを頂きながら、おしゃべりした。
 その後にお会いしたヒロミータさんのお友達の二胡弾きのみきさんのお宅で、
 青椒牛肉絲と、とびきりの餃子を頂いた。肉汁。じゅんわりぃ。
 みきさんが弾く、二胡と一緒に、皆さんの前で「涙そうそう」を唄う。
 中国語の「花」をマオマオさんに唄ってもらい、
 美しい中国語の響きに体をゆだねた。
 中国語。つやがあって、とても美しい。
 家に帰ってきたら、弥太郎さんから、素晴らしいメールを頂いた。
 この最後の何行かでも、大量に書きたいことがあるんだ。
 寝る前に、『カシコギ』を読み終えた。涙、はらはらでた。
 沢山泣いた。鼻水も、だらだらだ。
 そして、弥太郎さんの『くちぶえサンドウィッチ』を少し読んで
 また泣いた。
 今日、お水、沢山飲んだもんなぁ。
 素晴らしい出逢いと、素晴らしい日。
 この日々が、新しい唄を私にくれる。
 NUU2004年6月4日

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