TOKYO No.1 SOUL SET『TRIPLE BARREL』
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9月19日は大切な友人の命日だった。
1998年9月19日、私の友人、入谷と、入谷の彼女かえちゃんは、海で亡くなった。
今日は、ひたすらに入谷の好きだった曲を聴いている。
デビューした年に大事な友人がなくなったから、
「デビューしてから、何年だねぇ、」
と、
「入谷とかえちゃんが亡くなって、何年だねぇ、」
がずっと一緒だ。
この亡くなった日のことを今でも、色々思い出す。
今夜は、夕飯にエビチャーハンを作って、
私は、二人の娘と、ご飯を食べながら、自家製の梅酒を飲む。
その当時の登場人物を色々思い出す。
黒田君、元気かなぁ。
なつえちゃん、綺麗だったなぁ。
だいちゃん、笑っているかなぁ。
みんなで伊豆に行ったことととか、
学食の二階でみんなでお昼ご飯食べたこととか、
千葉ちゃんとか、
ごとっちとか、
けんとか、
いよとか、
えっちゃん、くうたん、のり、あかね、らい、しょうこ、
人科の校舎で、
もしゃもしゃのアフロで、重低音が響くヘッドフォンで。
はじめちゃんも亡くなったって、聞いたよなぁ。
はじめちゃんのお葬式に行ってないから、実感わかないなぁ。
入谷がなくなって、私は、入谷の弔いの為に、歌を書いた。
けど、亡くなってから5年後のお墓まいりで、
これは私が彼らを弔うつもりで書いたけど、
彼らが私の体を通して、この歌を家族に届けたのだと、
なんだか、思った。方向が変わった。
それ以来、私は、自分の歌に対する姿勢が大きく変わった気がしている。
「土」という歌だ。
もう二人がなくなって、18年も経つんだ。
二人に最後にあったのは、
私がNUUとして公式に初めてライブした会場だった。
クラブでのライブだった。
その日の写真が今でも残っている。
その日に、入谷は、彼女のかえちゃんを紹介してくれた。
つるりとした透明感のある綺麗な人だった。
その一度しか会っていないのに、
私は何度も彼女にあって、話したような気がしている。
人は、うまれてきて、死んでゆく。
か。
昨晩、娘が「おかあさんもいつか死ぬ?」
と聞いてきたので、
「うん、いつかはね、」
と答えると、娘は、声を殺して、泣き始めた。
私は、自分が思っている以上に、
この人から、愛されているんだなぁ、と実感した。
こんなに自分を愛している人が、この世の中にいるなんて、。
もうちょっと、それを大切にしなくては。
なんやら、かんやら、できないと、自己嫌悪に陥っているが、
どうやらそんなことしている暇、なさそうだ。
そうも思った。
娘が自分を選んで、生まれてきてくれたことを
もっと、徹底的に信頼しよう。
おかあさんが死んで、そしたら、空で会えるの?
と娘は泣きながら、聞いてきた。
あえるのかなぁ、どんなかなぁ、と思いながら、
「会えるんじゃないかな。」
と答えた。
私もできることなら、死んだ時、父に会いたい。
そんなことも思っていた。
NUU