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2016年9月24日

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TOKYO No.1 SOUL SET『TRIPLE BARREL』
http://www.t1ss.net

9月19日は大切な友人の命日だった。
1998年9月19日、私の友人、入谷と、入谷の彼女かえちゃんは、海で亡くなった。

今日は、ひたすらに入谷の好きだった曲を聴いている。
デビューした年に大事な友人がなくなったから、

「デビューしてから、何年だねぇ、」
と、
「入谷とかえちゃんが亡くなって、何年だねぇ、」
がずっと一緒だ。

この亡くなった日のことを今でも、色々思い出す。

今夜は、夕飯にエビチャーハンを作って、
私は、二人の娘と、ご飯を食べながら、自家製の梅酒を飲む。

その当時の登場人物を色々思い出す。

黒田君、元気かなぁ。
なつえちゃん、綺麗だったなぁ。
だいちゃん、笑っているかなぁ。

みんなで伊豆に行ったことととか、
学食の二階でみんなでお昼ご飯食べたこととか、
千葉ちゃんとか、
ごとっちとか、
けんとか、
いよとか、
えっちゃん、くうたん、のり、あかね、らい、しょうこ、

人科の校舎で、
もしゃもしゃのアフロで、重低音が響くヘッドフォンで。

はじめちゃんも亡くなったって、聞いたよなぁ。
はじめちゃんのお葬式に行ってないから、実感わかないなぁ。

入谷がなくなって、私は、入谷の弔いの為に、歌を書いた。
けど、亡くなってから5年後のお墓まいりで、
これは私が彼らを弔うつもりで書いたけど、
彼らが私の体を通して、この歌を家族に届けたのだと、
なんだか、思った。方向が変わった。

それ以来、私は、自分の歌に対する姿勢が大きく変わった気がしている。

「土」という歌だ。

もう二人がなくなって、18年も経つんだ。

二人に最後にあったのは、
私がNUUとして公式に初めてライブした会場だった。
クラブでのライブだった。

その日の写真が今でも残っている。
その日に、入谷は、彼女のかえちゃんを紹介してくれた。
つるりとした透明感のある綺麗な人だった。
その一度しか会っていないのに、
私は何度も彼女にあって、話したような気がしている。

人は、うまれてきて、死んでゆく。

か。

昨晩、娘が「おかあさんもいつか死ぬ?」
と聞いてきたので、
「うん、いつかはね、」
と答えると、娘は、声を殺して、泣き始めた。

私は、自分が思っている以上に、
この人から、愛されているんだなぁ、と実感した。
こんなに自分を愛している人が、この世の中にいるなんて、。
もうちょっと、それを大切にしなくては。

なんやら、かんやら、できないと、自己嫌悪に陥っているが、
どうやらそんなことしている暇、なさそうだ。
そうも思った。

娘が自分を選んで、生まれてきてくれたことを
もっと、徹底的に信頼しよう。

おかあさんが死んで、そしたら、空で会えるの?

と娘は泣きながら、聞いてきた。

あえるのかなぁ、どんなかなぁ、と思いながら、

「会えるんじゃないかな。」

と答えた。

私もできることなら、死んだ時、父に会いたい。
そんなことも思っていた。

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